「立ち入り禁止。」
恵は扉にかけてある札を読んだ
扉の向こうは博士が創った完成品たちの世界・・・『別世界』だ
恵は十七歳高二の男子
だが恵は勉強よりも研究を好みとする変わり者だ
だがそこを博士に気に入られ研究所入許可をもらっている
博士は年齢不詳の変人で年中研究室に引きこもり気味だ
だがその頭脳は天才を超え、神に近いとされている
なんといっても別世界を創り生物を生み出しているという
恵自身、実際見たことは無いものの、博士から話を腐るほど
聞かされている
そんな博士が年に一度の3日外出をしている(研究発表のため)
今がチャンスなのだ
恵は扉に手をかけた
やっと博士の別世界が見れると思うと興奮して心臓の動きが
はやくなる
ギィィィィイイイ
古びた音をたてながら扉がゆっくりと開いた
一歩進んでみる
「・・・っ」
これが博士の創った世界なのだろうか・・
見たことが無い美しい鳥、体には何色もの色がきれいに混合している
花や草木も、人間の世界では見たことの無いキレイな色をしている
光と生命があふれた世界だった
「スゴイ・・・博士・・神様みたいだ」
恵は森の中へと進み始めた
進むごとに博士への尊敬の気持ちは強くなっていた
「・・・?」
ふと気配を感じて上を見上げた
そこには金色の羽をひろげ、こちらを見つめる少女がいた